昔話系の絵本って、色々な出版社から出ていますよね。
図書館で借りる時に、どれがいいのかな?って悩みませんか?
大概、装丁を見て私は選ぶことが多いですが、語り口調に癖があったり、全くなかったりと色々です。
今回は、かちかち山を読みたいと思い、図書館にあるかちかち山を借りられるだけ借りてきました。
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かちかち山を借りてきた
ご覧の通り、6種類のかちかち山を借りてきました。
一冊は絵本ではありませんが、昔話のオムニバスといったところです。
全てに目を通すと、大まかな話の流れはもちろん一緒。
ですが、細かいところでちょっと違いました。
おじいさんがたぬきを捕まえて連れて帰り、おばあさんがたぬきに殺されるまでが前半。
おばあさんが殺されたおじいさんの復讐をうさぎが果たす後半。
二つに分かれます。
6歳年長と4歳年少の娘をもつママとして、子どもに読み聞かせたい内容になっているものを選ぶとすると、前半のクライマックスが大切かなと思いました。
おばあさんが殺される描写や殺された後の部分が子どもに聞かせたいかどうか。
それぞれ細かくみていきます。
何がハードって、おばあさんをたたき殺したあと、かわをひっぺはがしてそれをタヌキがかぶる。ばあさんのふりをして婆汁をじいさんにたべさせちゃうっていう残虐さ。
これがまた、絵本ではないもんだから想像しちゃうっていう。
子供向けにつくられている本ではないかもしれないのでそりゃそうかと納得するところではある。
この位の方が個人的にはいいかなとおもうけれど、これを良しとするママは少ないかもしれない。
つづいてハードだったのがこちらです。
こちらのかちかち山も、おばあさんを殺して婆汁にしてしまいます。
そして、おじいさんに食べさせちゃうことも書かれています。
おばあさんのかわをはぎ取るのではなく、おばあさんにばけるという、たぬきのイメージ通りの展開。
絵の雰囲気も少しおどろおどろしさがあり、良い絵本だなと思います。
ただ、先ほどと同様、幼いお子さんがいらっしゃるママさんにとってはハードかもしれないなと思いました。
我が子は楽しんだようですが。
そろそろハードな感じは薄まってきました。
こちらは小さめサイズの絵本です。
文字数が少な目で、3歳位でも読み聞かせできそうな絵本。
婆汁にしちゃう描写はありました。
ただ、たぬきが食べちゃったと書かれていました。
おじいさんには食べさせていないというところがちょっとマイルドになっています。
残酷さがちょっと欲しいなと思ってしまう私には物足りない感じ。
語り口調はちょっとなまりがあるので昔話の雰囲気が出るところが良いところかな。
私はこのかちかち山が一番好きだなと思った絵本です。
絵の雰囲気も良い。
物語はマイルドには進んでいきません。
おじいさんが婆汁を食べるところはありませんが、流しの下に骨がある、婆汁美味かったといってたぬきが去る描写があります。
うさぎの復讐もなかなか面白い。
装丁の雰囲気が一番好きです。おばあさんもかわいいし。
ハードな描写がちょっとなぁ、けど忠実に話を読みたいなという時にはこの作品がいいなと思いました。
さらにマイルドになったのがこちらです。
1967年出版の絵本。
絵に古さを感じずにはいられません。
現代の子どもうけはあまりよさそうではない。
長年読まれているかちかちやまですが、中身は意外とマイルド。
マイルドととらえるかどうかちょっとわからないですが、おばあさんは杵でたたき殺されたままの状態でおじいさんが発見します。
婆汁にはせずにたぬきは逃げていく、そういう描写が私にとってはマイルドだなと感じました。
最後はこちら。
見ての通り、とってもやわらかいタッチ。
語り口調も標準語。動物たちのセリフはなまってるけど。。
昔話の雰囲気があまりありません。
優しく昔話を読んであげたいときにはこちらかなと思います。
まとめ
そもそもかちかち山の物語は復讐劇なのでマイルドに展開させようというのがちょっと無理なところもありますが、たぬきは人を化かすというイメージを学ぶためには欠かせない題材。
ド定番は外さず読み聞かせたいので私としては多少残酷な表現があっても子供に読みたいなと思う方。
もう一度かちかち山を借りてきて欲しいと子どもに言われたら、あかね書房のものにしたい。
今回、福音館書店のものを借り忘れてしまったのでまた機会があれば借りたいなと思いました。
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