母乳育児にした理由とメリット
一人目も二人目も完全母乳で育てた。
一人目の時は、母乳神話を信じていたからだ。
二人目の時は、一人目の時に楽さを覚えたからだ。
哺乳瓶は買わなかった。
産院や子供用品店でもらった試供品のミルクは賞味期限が切れて捨てた。
ただ、ミルク育児をうらやましいと思う時も多々あった。
お父さんやおばあちゃんが授乳している姿をショッピングセンターなんかで見かけた。
ただただうらやましかった。
母親である自分だけしかこの子の食事を用意することができないという責任はけっこう重く感じた。
それでも、母乳には利点もあると思う。
私の場合はサポートしてくれる家族がいたのでここまで頑張ってこられたのかもしれない。
念のため言っておくと、ミルクを否定しているわけでは決してない
ミルク育児をしたことがないので、ミルク育児の良いところを書くことができないだけだ。
そして、母乳しか経験がないので、母乳は良いですよと言いたいだけだ
メリット
寝ぼけていても、すぐに飲ませられる
外出時に自分さえいれば荷物はいらない
授乳ケープさえあれば、どこでも飲める
お腹がへるが、体重も減る(私の場合、ガリガリになった)
経済的
完全母乳生活
一人目を育てているときは、乳児期後半くらいからミルクに移行していくのかな~などと、軽く考えていた
そんな考えはすぐに打ち砕かれた。今更哺乳瓶は受け付けないし、ミルクも飲まないからだ。
後半になれば、離乳食も進んでくるから間隔もあくようになるが、私の場合、夜の授乳頻度がどんどんエスカレートしてしまった。
悪い時で30分毎に目を覚ますようになってしまった。
辛かった。
新生児期より寝られなかった。
我が子はかわいい。
食べてしまいたいくらいかわいかった。
けど、夜が来るのだけが怖かった。
すべてが順調に進んだわけでは決してない。
思い込んだらその通りしないと気が済まない完璧主義の性格がかなり厄介だった。
ネットや育児書には2時間~3時間に一回の授乳と書いてあることがよくある。
だから、授乳一時間後に泣いてもまだ飲ませたばかりだからお腹はいっぱいだろうと解釈し、
与えずひたすらあやして泣き止まなく、途方に暮れることも多々あった。
今から思えばすぐに授乳してみて様子を見ればよかったと思う。
一人目での失敗
時間の間隔を重視して、子供の都合を考えていなかった。
お腹を空かせていたのかもしれないのに、時間を考えて等間隔にしか与えなかった。
飲ませる角度が悪く、切れて痛かった。
歯が生えるのが遅かったので後半になってからだけど、歯が生えてからは更に痛く、顔をゆがませながらの授乳になった。
授乳のたびに痛かったから、授乳時間が来るのが怖かった。
完全母乳で育てるためにしたこと
切迫早産で7か月に入ったころからおっぱいマッサージはドクターストップがかかった。
二人目の時も同様。
36週を超えてから再開したが、一人目の時は不安しかなかった。
5か月の安定期からスタートするべきマッサージなのに、私はあと1か月しか猶予がない。
このままでは出が悪くなるのではないかと不安でいっぱいだった。
この心配はいらなかった。
産院の方針が良かったのではないかと思う
出産後1時間以内に赤ちゃんに乳首を含ませるよううながしてくれた。
産後1日目から(出産した日は0日とカウントされたため、次の日の朝食後から)母子同室。
頻回授乳をすすめられるが、余りに泣き止まなかったり寝てくれない場合はミルクを飲ませてみましょうねとやさしくうながされる。
産後もおっぱいマッサージはするように言われたけれど、入院中は助産師さんが行ってくれた。
全体をぐりぐりマッサージするのではなく、乳首のみだ。
断乳の時まで周りは触るなと言われ続けた。
おかげでおっぱいマッサージが痛いと思ったことはない。
義母にマッサージ痛いよな~なんて言われたことがあったけど、正直、いや、別にという感じ。
完母にとってこれがよかったのでは?と思うこと
2人を母乳で育てただけで学者でも何でもないただの母親だが、なんとなく重要なポイントは産後すぐの授乳にあると思う
産後すぐ(一時間以内)に授乳したところで、その時は母乳など出てくるわけないだろう。
何のためにこんなことするんだろうと思うかもしれない。
けれど、これがかなり大切なことなんだと2人産んで思う。
何を根拠に!と言われても「え、、そう思うんだから仕方ないじゃない」と言う感じだけれど。
母乳をせっせと作ろうというスイッチを入れる一番最適な時なんだろうなと。
その後の頻回授乳も大切だろう。
私はまじめっこだ。
医者や看護師に言われたことは、素直に従ってしまう。
2~3時間毎に、4時間以上間隔を開けずに授乳してくださいねと言われたので2時間間隔で授乳をした。
慣れない授乳に悪戦苦闘しながら。
3000g越えで生まれたため、飲むのがうまかったのかもしれないが、上手に飲んでくれた。
娘には感謝しかない。
2回目の母乳育児は経験がものを言った!
二人目を出産した直後、助産師さんに言われた。
「おっぱい星人になるかもしれない、覚悟した方がいい」と。産まれてすぐ指しゃぶりをしたらしい。
案の定、今でもおっぱい星人だ。ベビーサインを覚えたのを良いことに、最近また回数が増えてきた。Tシャツの裾をめくってくる始末だ。
当初、9月末には断乳しようとたくらんでいたんだが、あまりにアピールしてくるので当分見送ることにする
夕食時のビールはまだまだ先の話になりそう。餃子食べながらビールを飲みたい。唐揚げでもいい。
二人目の母乳育児は順調だった。飲ませる間隔も、2~3時間なんてことは全く考えなかった。泣き始めたらくわえさせる。
オムツが気持ち悪いから泣くということが二人ともあまりなかったので、泣いたらとりあえずおっぱい!という感じで一日に何度も何度も飲ませた。
体が痛くなるので7割程は添い乳だった。一人目で添い乳は一切しなかった。というか、出来なかった。
二人目は授乳に関しては心に余裕があったようだ。良い感じに力が抜けていたと思う。
経験って大事だなと思う。
二人を母乳で育てた私の感想
もし、三人目を産むことがあれば、その時も母乳で育てたい。
目に見える利点の他にもきっとたくさんあるだろうから。
辛いことも多々あったし、好きなお酒も長い間飲んでいないけれど、
なんというか、達成感みたいなものを感じる。
やったった感というのかな。
飲ませても飲ませても泣き止まず、辛いかもしれない。
十分な量が出ていないんじゃないかと不安になるかもしれない。
だけど、あきらめずに続けてみてほしい。
自分の胸から子に母乳を飲ませるなんて経験はもう二度とできないものだ。
かけがえのない時間なのだ。
目まぐるしく時が流れ、あっという間に子は成長してしまう。
あの時はとても辛かったけど、こんなに大きくなったと胸を張れる日がくるだろう。
どうか、頑張りすぎないように頑張って下さい。